専業主婦のメリットとは
先日、「旅キャリ」というオンラインイベントに参加し、現在アメリカ、シンガポール、フランスに在住し、お仕事で活躍されている日本人の方の暮らし方や現地での働き方についての生の声を聴くことができました。
ここ「たびいく」のWebサイトを見ていただいている方には、海外への旅行だけにとどまらず、海外で暮らしてみたいという方の来訪も少なからずあるので、今回、僕が特に印象に残ったフランス在住の方(Yさん)のお話を一部シェアさせていただきます。
Yさんは日本滞在時はお子さん3人のママでありながらODAの仕事で海外を飛び回っていたパワフルな女性なんですが、ある日、旦那さんが仕事で南フランスに赴任することになり、Yさんとお子さん達も一緒にフランスに行くことに。
実はその選択を取るのにかなり悩まれたそうで、今まで家事や子育てをしつつ、仕事をバリバリこなすことに生きがいを感じていたのに、パリのような都市でもない南フランスの片田舎に「専業主婦」として生活することに耐えられるかという不安があったそうです。
そんなYさんが現地で知り合ったフランス在住のドイツ人の方から言われた言葉に救われたのですが、それが
専業主婦っていいもんだよ。時間がフレキシブルで友人から必要とされた時にパッと対応してあげられるんだから
という一言。
それ以降、「それもそうだ!」とYさんは気持ちを切り替えて、学校からのリクエストで、クラスで折り紙の折り方を教えたり、お母さん向けに和食の教室を開いたり、盲導犬のトレーナーになったりと、時間を活用しつつ友人のお役に立つようなことをしていくようになったのです。
いま、時間と心に余裕ありますか?
その昔、「24時間働けますか?」というテレビCMがありました。
ガムシャラに働いて会社に貢献することが当時のステイタスでした。
もちろん、Yさんのように自分の仕事にやりがいをもって打ちこむことに反論の余地はありません。
しかし、今回Yさんのように専業主婦になってみて、時間と心に余裕ができたことで、今まで見えなかったことが見えてくるってことがあるのです。
時間と心に余裕ができることで、今までの暮らしを振りかえり、これからの生き方について改めて見つめ直すことができるのです。
時間と心に余裕ができることで、周りのひとや出来事が見え始め、人に気遣いができるようになるのです。
さて、みなさんの心に問いかけます。
貴方は今、時間と心に余裕をもてていますか?
仕事に自分のことに精一杯で相手のことを考えられないなんてことないでしょうか?
#2年前までの僕でした。
ガムシャラに働かないと経済的に豊かになれないと思っていないでしょうか?
#働き方はさまざま。
空白の時間を作るなんて罪だと思っていないでしょうか?
#ついこの間までの僕でした(^◇^;)
「そうは言ったって今の仕事をしている限りはムリ!」と呟かれた方も多いでしょう。
「専業主婦してたって時間の余裕をもつなんてムリ」と思われた方もいるでしょう。
#実は1年前まで専業主夫をしていました。
会社に在籍しながら時間と心の生み出し方
でも今の会社を辞めなくても時間と心の余裕を生み出すことはできそうです。
例えば、
・残業しないように仕事を組み立てて早く家に帰る
・いつもより1時間早く寝て、1時間早く起きる
・毎朝5分でも瞑想して心を整える
・ランチに外食するのを弁当に変えて時間を作る
・夜、テレビやSNSの時間を削る
などどうでしょう。
まとまった時間を作り出すのは難しくとも、細切れの時間なら工夫次第で何とかなりそうです。
そしてその時間は【敢えて何もしない】ということをしてみる。
何かしていないと逆に落ち着かないという方は、
外でウォーキングしてみるとか、庭いじりするとか、瞑想してみるとかオススメです。
ふとアイデアが浮かんだりすることも💡
最後にYさんからの【海外で暮らすために必要な準備&スキル】をシェアします。
・人間関係を丁寧に作り上げる力をつける
・困った人に手を差し伸べられる心を育む
・異文化は外国に行かずとも自分の周りにある。それを意識して繋げてみる訓練を積む
・クリティカルシンキング(批判的思考)を磨き上げる
・語学習得に労力をかける
・料理、手芸、茶道、歌、踊り、柔道など一つでも良いので日本人として伝えられる技能を身につける
クリティカルシンキングは、世界で暮らすためには様々な価値観、多様性に対応する力を身につけるために、常に「なぜなのか?」と問う思考法を身につけると良いと感じます。
現地で生活してみると、カルチャーショックを受け、否応なしに多様性を受け入れざるを得ませんがね(^◇^;)
海外での暮らしに興味のある方の何かの参考になれば幸いです。