なぜ英語を勉強するのか?
旅育クリエイターの山村ソウタです。
英語が話せるようになるにはどんなことから始めたら良いですか?という相談を受けた時、僕は決まってこう切り返します。
「そもそも何のために英語が話せるようになりたいのですか?」
するとこんな回答がありました。
- 外国人と英語でコミュニケーションを取れるようになり、仲良くなりたいから。
- 海外にツアーではなく個人で行けるようになりたいから。
- 地元に外国人観光客が来るようになったので、声をかけられたら答えられるようになりたいから。
外国人と仲良くなるには英語にまず慣れる
なるほど。なんのために英語を勉強するかが分かったところで、その願望を叶える具体的な勉強方法をお伝えしましょう。
その前に、まずお伝えしたいことは、
外国人と仲良くなるために英語を“マスターする必要はない”ということです。
むしろ必要なのは英語力よりも、外国人に話しかける“勇気”と“慣れ”です。僕たち日本人にとって、彼らに英語で語りかけるのはさぞかし勇気がいると思いがち。しかし実は外国人にとっては見知らぬ人に声をかけるのは至極普通のことのようです。
以下、過去にGoogleやモルガン・スタンレーにて人材育成と組織開発に携わっていたピュートルさんの一文をご覧ください。
「周りに外国人がいても 、話しかけづらい 」という声はよく聞きます 。確かに 、日本には 「公共の場所で知らない人に声をかける 」文化がないので 、難しいのは理解できます 。でも 、安心してください 。アメリカやヨ ーロッパでは 、たとえ異性であったとしても見知らぬ人に軽く声をかけることは 、ごく普通で何の違和感もありません 。
KADOKAWA「リラックスイングリッシュ」ピョートル・フェリクス・グジバチ著より抜粋〜
外国人に話しかける→失敗する→英語を勉強するのが王道パターン
「英語が話せるようになってから外国人に話しかけよう」と考えるのはちょっと危険です。
なぜなら、“その時”はいつになることやらわからないからです。
どのレベルからが「私は英語が話せる」という線引きも人それぞれです。前述したピョートルさんは「どんどん外国人に話しかけて失敗して、直しながら覚えていきましょう」とおっしゃっています。
しかし、「外国人に話しかける勇気がないから困ってるんじゃないかっ!!」とおとがめをいただきそうです。。
では、その“話しかける勇気”というのはいったいどうやったら出せるのでしょう?
英語を勉強する仲間(コミュニティ)立上げのススメ
外国人に話しかける勇気を持つ方法は、英語をアウトプットする機会を作り、ひたすら相手に英語で話してみることです。
実は何を隠そう僕は外国人を目の前にすると喋れなくなる外人コンプレックスをずっともっていました。英語を勉強していたにも関わらず、です。
いざ外国人から声をかけられて道を聞かれても、頭が真っ白になり何も言えないという「まったく俺は何のために英語を勉強してるのだ!」と自暴自棄な気分に浸っていました。
その外国人コンプレックスを解消するのには時間がかかりましたが、実践した方法は2つ。ひとつは英会話コミュニティを立ち上げ、英語を話すことを習慣にしたこと。そしてもう一つは世界一周の旅に出たことです。
英会話コミュニティは最初英語に興味のある4人から始め、毎週金曜日の朝7時から8時半の時間を英語オンリーで過ごすという活動を始めました。その後、朝活ブームにもあやかって、マスコミの取材を受けたり、電子書籍として朝活本が出版することになったりしたことで、メンバーが増えていき、在籍メンバーは100名以上、多い時は早朝から20名が参加するという大所帯のコミュニティとなりました。仕事の退職を理由に僕は5年前に一線を退きましたが、10年近く経った今もそのコミュニティは運営されています。
日本橋英会話朝活(EBC) http://ebc.gladsy.jp/
そして実践の場へいざGO!
そのコミュニティでひたすら話し、英語の抵抗がだいぶなくなったころ(4年後)、家族3人で325日に渡る世界一周の旅にでかけました。まさに英語のアウトプットの実践版です。海外では恥ずかしがってる場合ではなく、まさに“生きるため”に自分から話しかけ、情報を得ていました。
人は追い込まれればできちゃうものなのです。
それはもう何度も失敗を繰り返しました。自分の理解力のせいで、電車を乗り間違えて、国境近くまで行ってしまったことや、お金を騙し取られそうになったりとか。でもボディラゲッジを使ったり、紙に絵を書いて分かってもらおうとしたりと体当たりで外国人と接することで、「通じた!」という体験を増やしていく毎に自信がついてきたのでした。
英会話コミュニティの創りかた
多くの人たちは中学・高校で英語を習ってきましたが、その後、習った英語を使う機会がほとんどないので忘れてしまっている人がほとんどです。
忘れた記憶を取り戻すために、とにかく毎日でも英語に触れる習慣をつけること。英語の上達に近道はありません。しかし、ひとりではどうしても挫折してしまいます。だからこそ、英語を学ぶ仲間が必要なのです。
理想は職場やご近所に外国人がいて常にコミュニケーションができる環境なのでしょうが、そんな環境にはなかなかありつけないのが現状。
ではどうするか!?
自ら英会話コミュニティを作るのです。
前述した朝活コミュニティのように、定期的に集まり時間を区切って「この1時間は英語のみ!日本語禁止!」と言ったルールの下、英会話タイムにするのです。自分で立ち上げるのだから、好きな曜日や時間帯を設定すればいい。
日本人同士だと最初は恥ずかしさを感じることもありますが、あっという間に慣れますのでご安心を。実際は日本人同士ならではの安心感や阿吽の呼吸があるので、言わんとしていることを理解したり理解されやすいのもメリットです。(甘え過ぎはダメですが。。)
英会話コミュニティを作るのに、難しく考える必要は全くありません。誰かひとりを誘えばすぐに始められますね。 1人では外国人に話しかける勇気がなかなか出なくても2人ならちょっと勇気がでませんか!?
英語の量をこなすために勉強会をやろう!
英会話コミュニティで場数を踏めば、自信がついてきます。英語に自信をもてたならば、外国人に話しかける勇気は多少でます。(英語が話せても外国人コンプレックスの人はいるので“多少”としました。)
時間はかかりますが、コミュニティの仲間同士で切磋琢磨しながら、少しづつでもコツコツと英語の勉強は続けましょう。僕たちは日本語をどのように覚えたかというと、親から日本語のシャワーを浴び、それを真似するところから始まり、成長するにつれ、学校の先生や、クラスメイトと毎日過ごし、話したり聴いたりすることから新しいボキャブラリーが増えていくわけです。
僕の娘(11歳)とコミュニケーションをしていると「どこでそんな言葉覚えたんだ」というような大人顔負けのびっくりするようなことを言ったりします。テレビやインターネットからも含め、日常生活を積み重ねる毎に語彙が増えていくのです。もちろん英語もいっしょ。
英語が喋れるようになるのはセンスではなく絶対的な“量”なのです。
英語はあくまでコミュニケーションツールのひとつに過ぎませんが、英語でコミュニケーションを取れるようになることで、世界中に友達ができ、人生観、世界観が変わる可能性を秘めています。継続は力なり。共に頑張りましょう。
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僕とアメリカ人Josephが運営する、英語の勉強会コミュニティ「旅育イングリッシュオンラインコミュニティ(TEC)」
日々の英語の勉強報告だけでなく、週2回のzoomでのオンライン英語お茶会、そして、1泊2日のイングリッシュキャンプや多国籍クッキングなど外国人との交流イベントを月1回開催!